均質化 均一化

駅には地元では考えられないほどの人間がいる。

あまりにも大勢の人間を見ていると、脳の処理が間に合わないのか、何も考えられなくなってしまう。

むしろこれは、一人一人を理解しようとしている証拠かもしれない。

ただ何も考えられなくなった脳は、人間を区別できなくなる。

それが続くと差異というものが感じれなくなる。

色でなく、形で識別するようになる。

みんな同じ服を着て同じ髪型をしている。

終いには、人間も同じ形に見えて脳の中で均一化が始まる。

ただこの均一化は私の脳の中でしか起きていないことなのでしょうか。

私は高校生の頃、学校は人間を均質化させる工場だと思いながらいきていました。

同じ服を着て、同じ教育を受ける。髪の毛の色、形を統一させる。

やっていい事とダメなことを明確に区別する。

ハリボテの未来に惰性的な毎日。

 

そこにはきちんとした理由があるのでしょうが、青臭く天邪鬼な私には均質化工場にしか見えませんでした。

ただ、そこで均質化され幸せになっている人も知っていますし、ひたすら反抗して不幸になった人も知っています。

私はどちらにもなれなかった。

そこで得たのは、嘘と笑顔の作り方。